
Anthropic 速報|Claude Code v2.1.193 と Trusted Devices
承認していないコマンドが勝手に走らないか、エージェントの操作をどこまで記録できるか——チームで Claude Code を使うほど、こうした管理面の不安は大きくなります。本記事では、全コマンドを分類対象にできる設定と応答ログ出力を加えた Claude Code v2.1.193、そして管理者がデバイス認証を必須にできる Trusted Devices まで、本日の Anthropic 速報をまとめてお届けします。
本日の中心は Claude Code v2.1.193 のセキュリティ・可観測性の強化です。新設された autoMode.classifyAllShell 設定を使うと、Bash や PowerShell の全コマンドを auto-mode の分類器に通せるようになりました。従来は任意コード実行パターンのみが対象でしたが、未承認コマンドの実行抑止を組織横断で徹底できるようになります。
可観測性の面では claude_code.assistant_response という OpenTelemetry ログイベントが追加され、モデルの応答テキストをトレース基盤に記録できます。デフォルトは無効で、OTEL_LOG_ASSISTANT_RESPONSES=1 で有効化する設計のため、監査証跡を残しつつ機密の取り扱いも制御できます。
もう一つの更新が Trusted Devicesです。Team / Enterprise プランの管理者が、ローカルセッションをリモートから操作する際にメンバーのデバイス認証を必須化できるようになりました。本日の 2 件はいずれも「安全に使う」ための強化であり、組織での導入条件を見直す好機といえます。
目次 (4)
【1】Claude Code v2.1.193 — 全コマンド分類と応答ログ出力に対応
2026年6月25日 21:45 UTC、Claude Code v2.1.193 がリリースされました(出典: https://github.com/anthropics/claude-code/releases/tag/v2.1.193 )。エンジニア読者への影響度は ★★★ です。
目玉は autoMode.classifyAllShell 設定の新設です。これを有効にすると、Bash や PowerShell の全コマンドを auto-mode の分類器に通せるようになります。従来は任意コード実行とみなされるパターンのみが対象でしたが、本設定により全コマンドを判定対象に広げられるため、厳格なコマンド管理を求める企業・チームでは未承認コマンドの実行抑止を一段と強化できます。
可観測性も前進しました。claude_code.assistant_response という OpenTelemetry ログイベントが追加され、モデルの応答テキストをトレース基盤(Datadog や Grafana など)に集約できます。デフォルトは無効で、環境変数 OTEL_LOG_ASSISTANT_RESPONSES=1 を設定したときのみ有効になります。入出力の両方を記録して監査証跡を残す運用が現実的になりました。
操作面では、Bash モードで ! を入力した際にライブのファイルパス補完が効くようになり、ターミナル操作が速くなります。あわせて、MCP サーバーが認証を要求する場合に起動時通知を表示する改善、バックグラウンドエージェントの不正なキャンセルやピン留め時の重複プロンプトの修正、アイドル状態のバックグラウンドシェルをメモリ圧迫時に自動解放する機能も加わりました。
【2】Trusted Devices for Remote Control — リモート操作にデバイス認証を必須化
2026年6月25日、support.claude.com のリリースノートで Trusted Devices for Remote Control が公開されました(出典: https://support.claude.com/en/articles/12138966-release-notes )。エンジニア読者への影響度は ★★ です。
Team および Enterprise プランの管理者が、ローカルの Claude Code セッションをリモートから閲覧・操作する際に、メンバーへのデバイス認証を必須にできる機能です。組織内でリモートコントロール機能を使う場面で、不正アクセスを防ぐためのゲートを管理者が設定できます。
リモートワーク環境や外部委託先に Claude Code を解放している企業では、管理者がデバイスレベルで利用を制御できるようになりました。セキュリティポリシーが厳格な組織での展開の障壁を下げる施策であり、Team プランから利用できる点も普及を後押しします。
次に押さえるべき動き
本日のアップデートは、いずれも「安全に使う」ための地ならしという共通点があります。v2.1.193 の autoMode.classifyAllShell と OpenTelemetry 連携は、コマンド管理と監査の両輪を強化するもので、企業導入の検討材料として独立した価値があります。Trusted Devices と組み合わせれば、リモート操作からコマンド実行、応答ログまでを一貫して管理する運用が描けます。更新ペースは引き続き速いため、リリースノートを定期的に追い、自組織のセキュリティ要件に効く設定から順に取り入れていくことをお勧めします。
出典
- GitHub — Claude Code v2.1.193 リリースノート: https://github.com/anthropics/claude-code/releases/tag/v2.1.193
- Anthropic Support — リリースノート(Trusted Devices for Remote Control): https://support.claude.com/en/articles/12138966-release-notes