
YouTube Summary with ChatGPT & Claude|設定と使い方を解説
「YouTube動画を全部見る時間がないが、内容はしっかり把握したい」——そんな場面で力を発揮するのが、Glasp Inc. が開発した Chrome 拡張「YouTube Summary with ChatGPT & Claude」です。100万人以上のユーザーに使われているこのツールは、動画を開くだけで字幕ベースの要約パネルを自動表示し、ChatGPT または Claude を使って即座に動画の内容を把握できるようにします。本記事では、インストールから実践的な使い方、ChatGPT と Claude の使い分けまでを順番に解説します。
YouTube動画ページを開くだけで字幕ベースの要約パネルが自動表示され、ChatGPTかClaudeを選んで1クリックで要約できる。長文・専門性の高い動画はClaudeが得意で、日常的な情報収集ならChatGPTの速度が優位。
目次 (8)
YouTube Summary with ChatGPT & Claude とは
「YouTube Summary with ChatGPT & Claude」は、Glasp Inc. が提供する無料のブラウザ拡張機能です。Chrome Web Store で公開されており、評価 4.3/5(レビュー3,900件超)・利用者100万人以上という実績を持ちます。
この拡張機能の動作はシンプルです。YouTube の動画ページを開くと、プレイヤーの横に「Transcript & Summary」パネルが自動表示されます。パネル内の AI アイコンをクリックすると、ChatGPT や Claude が新しいタブで開いて動画の要約を自動生成します。字幕(トランスクリプト)をベースにしているため、動画を最後まで再生しなくても内容を取り込める点が最大の特徴です。
対応 AI は ChatGPT・Claude・Mistral AI・Google Gemini の4種類。YouTube 動画だけでなく、Web ページの記事や PDF の要約にも対応しているため、情報収集全般の効率化ツールとして機能します。
公式ページ: https://glasp.co/youtube-summary
インストール方法
Chrome・Firefox・Safari のいずれからでも導入できます。
Chrome の場合:
- Chrome Web Store で「YouTube Summary with ChatGPT & Claude」を検索するか、Glasp 公式ページ(https://glasp.co/youtube-summary)の「Chrome に追加」ボタンをクリックする。
- 拡張機能の追加確認ダイアログで「拡張機能を追加」を選択する。
- ツールバーのパズルピースアイコンをクリックし、「YouTube Summary with ChatGPT & Claude」のピンアイコンをオンにしてツールバーへ固定する。
Firefox の場合:
- Firefox Add-ons(https://addons.mozilla.org/)で「YouTube Summary with ChatGPT & Claude」を検索する。
- 「Firefox へ追加」をクリックしてインストールを完了する。
Safari の場合:
- App Store から「Glasp Web Highlighter」をインストールする。
- Safari の環境設定 → 拡張機能タブで「YouTube Summary」機能を有効にする。
インストール後は、YouTube の任意の動画ページを開いてパネルが表示されることを確認してください。パネルが出ない場合はページをリロードすると解決することが多いです。
参照: https://chromewebstore.google.com/detail/youtube-summary-with-chat/nmmicjeknamkfloonkhhcjmomieiodli
基本的な使い方
- YouTube で要約したい動画のページを開く。
- 動画プレイヤーの右側または下部に自動表示される「Transcript & Summary」パネルを確認する。
- パネル内にある使いたい AI のアイコン(ChatGPT・Claude・Gemini など)をクリックする。
- 新しいタブで各 AI サービスのページが開き、動画のトランスクリプトが自動で貼り付けられた状態で要約が生成される。
ステップ 3 でスムーズに要約を取得するには、各 AI サービスにあらかじめログインしておくことが重要です。未ログインの状態でも遷移はしますが、ログイン画面が挟まるため、Claude(claude.ai)と ChatGPT(chatgpt.com)両方に事前ログインしておくことを推奨します。
パネル下部の「Copy Transcript」ボタンを使えば、字幕テキスト全体をクリップボードにコピーできます。自分でプロンプトを組んで別の AI に貼り付けたいときや、メモに転記したいときに便利です。
タイムスタンプ付きでトランスクリプトが表示されるため、「この発言は動画の何分か」を確認しながら読み返せます。タイムスタンプをクリックすると動画プレイヤーがその時間にジャンプする仕組みになっており、気になった箇所だけ映像で確認するという使い方が成立します。
ChatGPT と Claude の使い分け
この拡張機能の名前に「ChatGPT & Claude」と両者が並んでいるのは、用途によって向き・不向きが異なるためです。
ChatGPT が適しているシーン:
- 英語の情報収集コンテンツや短めのニュース動画
- 素早く概要をつかみたい日常的なリサーチ
- 複数の動画を次々と要約して量をこなしたい場合
ChatGPT は処理速度と汎用性のバランスが優れており、英語コンテンツをサラッと把握したいときに向いています。レスポンスが速いため、一日に多数の動画を流し読みしたい場面で重宝します。
Claude が適しているシーン:
- 1時間を超える長尺動画(講演・ポッドキャスト・ドキュメンタリーなど)
- 学術的・技術的な内容で正確な理解が求められるコンテンツ
- 要約の構成を細かく指定したい場合(章立て・比較・論点抽出など)
Claude は長文処理と構造的な理解が強みです。字幕が長大になっても論点を落とさずに整理する能力が高く、専門性の高い動画ほど ChatGPT との差が開きます。「章ごとに見出しを付けて」「発言者の主張を箇条書きで」といった細かい指定を出したときの精度の高さがユーザーに評価されています。
「速さと量なら ChatGPT、精度と深さなら Claude」という位置づけで両者を切り替えて使うのが現実的な活用法です。どちらが優れているということではなく、動画の種類と目的に合わせて使い分けることで、それぞれの長所を最大限に引き出せます。
要約プロンプトのカスタマイズ
デフォルトの要約指示をカスタマイズすることで、毎回望む形式の要約が出るようにできます。
- ツールバーの拡張機能アイコンを右クリックし、「オプション」を選択する。
- 設定画面の「Prompt for Summary」欄に、希望する要約フォーマットを記述する。
- 変更を保存し、次回から動画ページで新しいプロンプトが反映されることを確認する。
効果的なプロンプト例をいくつか挙げます。
- 「以下の字幕テキストを日本語で要約してください。重要ポイントを5つ箇条書きにして、最後に結論を1文でまとめてください。」
- 「学習用に内容を整理してください。①理論・概念の説明 ②具体例 ③実践での応用 の3点に分けてまとめてください。」
- 「ビジネスパーソン向けに要約してください。結論→根拠→アクション項目の順で300字以内に圧縮してください。」
プロンプトを目的別に変えるだけで、同じ動画でも全く異なるアウトプットが得られます。頻繁に使う形式を先に設定しておくと、毎回クリックだけで完結するようになり、情報収集のルーティンに組み込みやすくなります。
YouTube 以外での活用
この拡張機能は YouTube 専用ではなく、Web ページのテキストや PDF の要約にも対応しています。
Web ページの要約: 要約したい Web ページを開いた状態でツールバーアイコンをクリックすると、ページのテキストを取得して AI に送れます。長文の技術記事やニュース記事をざっと把握したいときに活用できます。
PDF の要約: Chrome で PDF を開いた状態でも同様に動作します。論文や資料を AI に投げて骨子を取り出せるため、リサーチ効率が上がります。
ただし、Web ページ・PDF の要約精度は字幕ありの YouTube 動画に比べてやや劣る場合があります。画像やグラフを多用したページ、JavaScript で動的生成されるコンテンツは取得できないことがあるため、テキスト中心のコンテンツで使うのが現実的です。
タイムスタンプ付き要約の活かし方
タイムスタンプ付きのトランスクリプト表示は、この拡張機能の中でも特に実用性が高い機能のひとつです。
AI で生成した要約を読んで気になる箇所が見つかったら、パネルのタイムスタンプをクリックするだけで動画のその地点に飛べます。「全部見る必要はないが、重要な部分だけは実際の映像で確認したい」という場面で、要約 → タイムスタンプジャンプというワークフローが成立します。
具体的には次のような流れが有効です。
- AI で要約を生成し、全体の流れを把握する。
- 特に深く理解したいセクションや、気になる発言を特定する。
- 字幕パネルの該当タイムスタンプをクリックして、動画のその箇所を直接視聴する。
長時間の講演動画やインタビューで「全部見る時間はないが重要箇所だけ見たい」という需要に、このフローがそのまま応えます。学習・リサーチ・情報収集を問わず、AI 要約とタイムスタンプを組み合わせることで動画の消化速度が大幅に上がります。
よくある質問とトラブルシューティング
パネルが表示されない: YouTube のページデザイン変更で表示が崩れることがあります。拡張機能をいったん無効にして再度有効にするか、ブラウザを最新版に更新すると解消するケースが多いです。それでも直らない場合は Chrome Web Store のレビュー欄を確認すると同様の報告と対処法が見つかることがあります。
字幕が「取得できない」と表示される: 動画に字幕(自動生成を含む)が設定されていないか、地域制限がかかっている場合に発生します。別の言語の自動字幕(英語など)を指定して再試行するか、字幕なし動画については別の手段で内容を把握する必要があります。
要約の言語が日本語にならない: オプション画面のプロンプト欄に「必ず日本語で回答してください」と明記することで解決します。プロンプトに言語指定を入れるのが最も確実な対策です。
Claude や ChatGPT のアカウントが必要か: それぞれの AI サービスへのログインが必要です。Claude(claude.ai)または ChatGPT(chatgpt.com)のアカウントを事前に作成し、ブラウザでログイン済みの状態にしておいてください。拡張機能の操作自体は無料ですが、AI サービス側の利用制限(無料プランのメッセージ上限など)は各サービスの規約に従います。
要約の精度を上げたい: プロンプトに「字幕の改行とタイムスタンプを保持したまま要約して」と加えると、動画の構成を維持した高精度な要約が得られます。特に Claude は構造化された指示を出すほど精度が上がりやすいため、試してみる価値があります。
Chrome 拡張機能の公式ページ: https://chromewebstore.google.com/detail/youtube-summary-with-chat/nmmicjeknamkfloonkhhcjmomieiodli